「尺モジュールにすると、実際の内寸はどれくらいなの…」
「車椅子を考えたら、どれくらいの有効幅が必要なのかしら…」
尺モジュールの家を建てる時に注意したいのが「内寸(有効幅)」。
私も「内寸」を考えて設計したことで、理想の家を建てることに成功しています。
尺モジュールの内寸について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- 尺モジュールの寸法は「910㎜」だが、実際の内寸は「780㎜」
- 同じ「尺モジュール」でも、建材によって有効幅は違ってくる
- 廊下幅やドア幅、階段を広くしたいなら「メーターモジュール」
ただ、「尺モジュール」を採用してしまい、後悔している人が多いのも事実…。
建築会社が教えない、「尺モジュール」の真実に迫っていくことにします。
尺モジュールの内寸(有効幅)は910㎜?
モジュールとは、住宅を設計する上で基準となる「基本寸法(幅や長さの単位)」のこと。
今の日本には主に2つのモジュール規格が存在していますが、最も多いのが「尺モジュール」です。
モジュールの種類 | 寸法 | 有効幅(内寸) |
尺モジュール | 910㎜ | 780㎜ |
メーターモジュール | 1000㎜(1m) | 890㎜ |
尺モジュールの寸法は「910㎜」となっていますが、この数値はあくまで柱の『芯々寸法』での話。
柱の芯から芯までのキョリを測る寸法のこと。
つまり、柱のサイズや壁の厚み分だけ、実際の有効幅は小さくなる点に注意が必要です。
ちなみに、一般的な住宅の壁厚は
- 柱:105㎜(3.5寸角)
- 石膏ボード:12.5㎜×2
なので、「尺モジュール」の実際の有効幅は78㎝。
ただ、耐震性にこだわる住宅メーカーになると、柱に「4寸角(120㎜)」を使うことが多いので、有効幅がさらに狭くなってしまう(76.5㎝など)こともよくあります。
同じ尺モジュールの住宅でも、実際の有効幅には違いが出てきます。
「メーターモジュール」のデメリット
廊下幅やドア幅、階段を広くしたい方に人気なのが「メーターモジュール」。
「メーターモジュール」だと有効幅が890㎜に広がるので、車椅子などの介護面でも有効です。
ただ、「メーターモジュール」を採用するなら、3つのデメリットに注意してください。
- 部屋が狭くなり、間取り自由度もなくなる
- 特注品が多くなり、建築コストが高くなる
- 一部のハウスメーカーしか採用できない
魅力的に見える「メーターモジュール」ですが、日本の住宅事情では後悔する人が多いのが実態です。
大きな家を建てたいなら「メーターモジュール」。逆に、柔軟に設計したいなら「尺モジュール」がおすすめです。
関連 【メーターモジュールで後悔!】実はデメリットだらけって本当?
【まとめ】「尺モジュール」か「メーターモジュール」かは設計次第
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「尺モジュール」についてまとめます。
POINT
- 尺モジュールの寸法は「910㎜」だが、実際の内寸は「780㎜」
- 同じ「尺モジュール」でも、建材によって有効幅は違ってくる
- 廊下幅やドア幅、階段を広くしたいなら「メーターモジュール」
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