「完成見学会って、本当に実施した方がいいのかしら…」
「完成見学会に参加したら、どんなことを聞いたらいいの…」
ハウスメーカーの特徴を知ることのできる1番の場所が「完成見学会」。
私も数多くの完成見学会に参加し、理想のハウスメーカーに出会うことに成功しています。
完成見学会について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- 「謝礼」や「値引き」の特典もあるが、大きな期待はできない
- 「子供」や「トイレ」でトラブルに巻き込まれることがある
- オーナー立会いなら、気になることをどんどん質問できる
ただ、「完成見学会」をしたために、後悔する人が方が多いのも事実…。
ハウスメーカーが教えない、完成見学会の真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
完成住宅見学会とは
「完成見学会」は、入居前に新築マイホームを一般の人に見学してもらうイベントのこと。
入居前の少しの期間、オーナーからハウスメーカーが家を借りた上で公開するのが一般的。
モデルハウスのような豪華な仕様ではないので、よりリアルに実際の生活をイメージすることが可能になります。
【完成見学会のメリット】謝礼はどれくらいもらえるの?
「完成見学会」をするメリットは次の3つです。
- これから家づくりをする人の参考になる
- 手抜き工事の心配がなくなる
- 謝礼や値引きがもらえる
1 これから家づくりをする人の参考になる
モデルハウスは、
- 広い敷地に大きな家
- 豪華な最新設備
など、ハウスメーカーで1番贅沢なつくりになっているので、実際の家づくりでは参考にならない点も…。
対して、「完成見学会」で訪問するのは、実際に生活することになるお宅。
実寸大の家づくりを見れば、ハウスメーカーの本当の実力を知ることができます。
家づくりの達成感も味わえます
注文住宅を建てる最大の醍醐味は、「細部まで自分の要望に合った家づくりができる」こと。
間取りや設備へのこだわりを披露すれば、一生の記念になること間違いありません。
2 手抜き工事の心配がなくなる
あらかじめ「完成見学会」が決まっている家なら、
- 腕のいい職人を手配する
- より厳しく工事監督をする
など、ハウスメーカー側も気合いを入れて家づくりに取り組むことに。
細かい所までに厳格にチェックされるはずなので、手抜き工事の心配はなくなります。
3 謝礼や値引きが手に入る
完成見学会をしたお宅には、住宅メーカーから次のような謝礼が出るケースも。
- 記念品などの飾り物
- 5~10万円ほどの礼金
- 有料オプションの割引
- 最新家電のプレゼント など
ただ、小さい工務店ほど広告・宣伝費にお金をかけないモノ。
何十万円もの多額の謝礼は考えにくいので、過度な期待は禁物です。
一条工務店の謝礼は「5000円分のギフト券」
一条工務店での謝礼は「5000円分のギフト旅行券(日本旅行)」。
見学された方が契約すると、さらに「5000円分のギフト旅行券」がプラスされる仕組みになっています。
関連 【一条工務店「入居宅訪問」の条件とは?】謝礼(お礼)や質問を徹底解説
ミサワホームの謝礼は「値引き」
ミサワホームでの謝礼は「建築費用の値引き」。
値引き額は建築費用によって違うので、詳しくは営業担当に確認してください。
タマホームの謝礼は「クオカード」
タマホームでの謝礼は「クオカード」。
5000円分のクオカードが一般的ですが、開催日時よって金額が変わってくることがあります。
POINT
完成見学会では「気持ち程度の謝礼」がほとんど。完成見学会をするメリットは大きくありません。
【完成見学会のデメリット】トラブルや後悔が多い理由は?
「完成見学会」を開いたオーナーのなかには、トラブルに遭い後悔している人も…。
「完成見学会」では、次の5つのデメリットに注意が必要です。
- マナーの悪い子どもによって傷つく可能性がある
- トイレを使われる可能性がある
- 防犯上のリスクが高まる
- 近所の人に家の購入価格を知られてしまう
- 拒否できない可能性がある
1 子供連れによって傷つく可能性がある
「完成見学会」に訪れるのは、小さな子供連れの家庭がほとんど。
いくら営業担当が付いて回っても、
- 走り回って壁にぶつかってしまう
- 物を落として、床に傷をつける
などのトラブルの可能性が出てきます。
残念ながら、他人の大切な家なのに子供を放っておくマナーの悪い親がいるのも事実…。
営業担当も顧客になる可能性がある家族に対して、厳しく注意することはできません。
どうしても心配な場合は、参加者の条件を「子供同伴NG」にしてもらうのがおすすめです。
引渡し前なので、傷の責任はハウスメーカー側
完成見学会は「引渡し前」に実施するので、傷や汚れの責任はハウスメーカー側にあります。
また、完成見学会後は「ハウスクリーニング」が入るので、汚れの心配はほとんどありません。
ただ、引渡し後に破損を発見した場合は、修復してもらえない可能性も…。
完成見学会をした後は、細部に渡るまで丁寧にチェックすることが大切です。
2 トイレを使われる可能性がある
完成見学会でのトイレの使用は原則禁止。
ただ、小さい子供が我慢できず、緊急避難的にトイレを使われてしまうこともあります。
最近はハウスメーカー側が外に仮設トイレを設置するケースが多くなっているので、心配な方は一度確認してみてください。
3 防犯上のリスクが高まる
完成見学会での最大のデメリットは「不特定多数の人に家の中を見られる」こと。
誰でも参加できる「完成見学会」の場合、泥棒などの不審者が含まれている可能性も捨てきれません。
また、完成見学会では、
- 間取り図が参加者に渡される
- 家の住所がチラシに載る
のが一般的で、防犯上のリスクはさらに高まることに…。
安全面が心配なら、「契約済みの方のみ」など来場者の限定をすることが大切です。
4 近所の人に家の購入価格を知られてしまう
完成見学会では、
- 土地の購入価格
- 実際の建築費用
- 設備の導入費用
など、家づくりにかかった値段が公開される場合がほとんど。
これから家を建てる人にとって「実際の建築費用」は大切な情報ですが、周囲の人の間でお金の話が独り歩きする危険性も…。
ご近所さんとの関係が気になるなら、完成見学会はおススメできません。
5 拒否できない可能性がある
「完成見学会」は引き渡し前に行われるので、家の所有権はハウスメーカー側にあります。
基本的には施主の希望を聞いた上で実施されますが、なかにはムリヤリ「完成見学会」を開くハウスメーカーも…
また、契約書に「完成見学会をする旨」が書かれている場合もあるので、まずは書類を確認することが大切です。
POINT
完成見学会を開くと、本来マル秘な部分がすべてオープンになってしまいます。
関連 【2020年】積水ハウス「住まいの参観日(実例見学会)」3つのデメリット
「完成見学会」の流れ
「完成見学会」に参加する場合は、次のような流れで進んでいくことになります。
- 見学会の事前予約をする
- 現地に行き、アンケートに記入する
- 営業担当と一緒に家の中を見て回る
1 見学会の事前予約をする
住宅展示場やモデルハウスと違い、完成見学会は事前予約が必要なケースがほとんど。
- 公式サイト
- 折込チラシ
- 住宅情報誌
などから、見学会の日程や場所を自分で探し出しておくことになります。
ハウスメーカーによっては、一般非公開で「完成見学会」を行う場合も。
気になる住宅メーカーがあれば、営業担当に見学会の予定を聞いてみるのが1番確実です。
完成見学会のチェック方法
「完成見学会」は入居までの数日間しか実施していないので、探し出すのがとっても大変…。
完成見学会の最新情報を素早くチェックしたいなら「iemiru(イエミル)」がおすすめです。
- エリア・日付・住宅会社など、条件別に検索可能
- 相談会や構造見学会、セミナーなどのイベントもチェックできる
- チラシも掲載しているので、詳しい内容を知ることができる
- 「iemiru」を使って、簡単にWEB予約ができる
2 現地に行き、アンケートに記入する
見学会当日は、自分で現地に行き、受付を済ませアンケートを記入することになります。
アンケートには、
- 氏名・住所・年齢・家族構成
- 電話番号・メールアドレス
- 職業・勤務先・年収
など、大切な個人情報を書くところがたくさん。
アンケートに書かれた情報は営業マンに手渡され、セールス活動に使われることになります。
ただ、アンケートの項目にすべて回答する必要はありません。
メールアドレスだけ書くようにすると、電話での営業を心配する必要がなくなります。
見学会後に、アンケートの記入を求められる場合もあります。
アンケートの拒否は難しい
受付やアンケートを求める理由の1つは、不審者を入れないため。
住宅展示場やモデルハウスと違い、アンケートを断ると見学会に参加できないケースも多くあります。
関連 【住宅展示場のアンケート攻略法】断り方や用紙の拒否・偽名はどう?
3 営業担当と一緒に家の中を見て回る
完成見学会は「個人宅」で行われるので、自由見学はまずあり得ません。
必ず営業担当が同行し、説明を受けながら家の中を回ることに。
また、家を汚さないために
- 白手袋
- スリップ(靴下)
などが用意されていている場合がほとんどで、履き替えて見学することになります。
1回の見学にかかる時間は30分~1時間ほど。
簡単な説明を受けながら、一通り部屋を見て回れば家を出て終了です。
完成見学会はハウスメーカーの宣伝の場。不必要に参加すると、しつこい営業を受ける可能性があります。
【完成見学会で見るポイント】どこを・何を見たらいいの?
完成見学会に参加するなら、次の3つの点に注意する必要があります。
- 部屋の大きさや動線は?
- 採用している住宅設備は?
- 建具や内装の施工具合
1 部屋の大きさや動線は?
部屋の大きさを体感すると同時に、
- 採光や風通し
- 収納スペース
- 家事動線や生活動線
までチェックしておくと、住宅設計の参考になること間違いなし。
キッチンなど、水回りスペースはメージャーで実際の寸法を測っておくとより具体的にイメージしやすくなります。
2 採用している住宅設備は?
ハウスメーカーごとで採用できる住宅設備は違うので、実際に見て回れる「完成見学会」は大切な機会。
オプション品を採用している場合は、営業担当に標準仕様との差額を聞いておくことも大切です。
3 建具や内装の施工具合
完成見学会では、住宅メーカーの施工能力をチェックすることも大切。
- 壁紙(クロス)のつなぎ目
- 窓やドアの施工具合
- 床の傾きや“きしみ”
など細かい所を確認すると、現場で実際に施工する大工レベルが分かります。
4 「施主立会い」なら質問する
「完成見学会」の中には実際のオーナーが立ち会い、質問に答えてくれるケースも。
オーナーへ質問するなら、次の7項目がおすすめです。
- 土地や家の大きさはどれくらいですか?
- 実際の建築費用はいくらですか?
- ○○メーカーを選んだ理由は何ですか?
- 他に検討したハウスメーカーは?
- 間取りで工夫したポイントは?
- こだわった住宅設備はありますか?
- 建築にトラブルはありましたか?
オーナーの本音を引き出せば、ハウスメーカーの本当の姿が分かりますよ。
完成見学会に参加すれば、ハウスメーカーの実力が一目瞭然です
【まとめ】住宅完成見学会はやめたほうがいい?
完成見学会についてまとめます。
POINT
- 「謝礼」や「値引き」の特典もあるが、大きな期待はできない
- 「子供」や「トイレ」でトラブルに巻き込まれることがある
- オーナー立会いなら、気になることをどんどん質問できる
完成見学会でトラブルに巻き込まれないためには、事前の入念な打ち合わせが重要。
一条工務店で建てた私の「完成見学会」体験談は次の記事で紹介中です!
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