「旗竿地はトラブルになりやすいのって、どうしてなの…」
「駐車スペースをつくるのは最悪って、どんな理由なのかしら…」
旗竿地を購入する時に注意したいのが「近隣トラブル」。
実際、多くの方が近隣トラブルに悩まされていて、なかには引っ越しを余儀なくされた方も…。
旗竿地のトラブルについて、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- 旗竿地を駐車場にすると、近隣トラブルが急増する
- 間口が2m以下になると家の建築が不可能になる
- 駐車場にするなら最適3m幅の間口が必要
不動産会社が教えない、旗竿地の真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
旗竿地とは
旗竿地(読み方:はたざおち)とはその名の通り「竿についた旗のような形をした土地」のこと。
- 道路に接する細長い土地
- 家の敷地となる広い土地
を合わせた形となっています。
「敷地延長」や「敷延(しきえん)」とも呼ばれることもあります。
広い土地を分割して販売する時にできやすく、都市部で見かけることが多いのが特徴。
建築基準法では接道義務が定められていて、2m以上の間口が必要なっています。
旗竿地は、分譲地などの区画整理の時にできやすい不整形地の1つです。
関連 【分譲地の売れる順番ガイド】真ん中?角地?区画はどこがいい?
ブログで判明!住んでみて分かった旗竿地の後悔
実際に「旗竿地」を購入された方の声を聞くと、トラブルになり後悔されている方も多くいるのが現実です。
平屋を建てたのが失敗
希望の地域があったんですが、土地の値段が高かったので安い「旗竿地」を購入することに。
広い土地を手に入れたので平屋を建てることにしたんですが、これが大きな失敗。
後から隣に大きなアパートが建ってしまったせいで、全然日が当たらなくなってしまって…。
一日中薄暗いせいか気分まで落ち込みがちで、憂鬱な日々を過ごしています。
建て替えができません
「旗竿地」に住んでいたんですが、家が古くなってきたので思い切って建て替えることに。
ただ、間口の幅が1.5mしかないので建築申請が下りず、解体すらできない状態…。
どうしたらいいか分からず途方に暮れています。
友達を呼ぶのが恥ずかしい
旗竿地を購入して家を建てたんですが、「日当たり」や「風通し」が悪く、住み心地はいまいち。
後、旗竿地は安っぽいイメージがあるから、友達に悪く思われそうで家にも呼べません。
友達はみんな角地に家を建てているから、正直言って引け目を感じています。
バーベキューで近隣トラブルに…
旗竿地だと庭がプライベート空間になるので、友達を呼んでバーベキューを楽しんでいました。
ところが、バーベキューの煙や臭いが周りの家の洗濯物に付いてしまい、近隣トラブルに…。
しかも、回りを家に囲まれているのでいつも誰かに見られている感じがして、気の休まる時がありません。
売れると思ったのに全然売れない…
親が亡くなったので、遺産として住んでいた旗竿地を遺産として引き継ぎました。
すでに別の場所に家を建てたので土地を売ることにしたんですが、旗竿地のために買い手が付かず売りたくても売れない状態のまま…。
毎年固定資産税を払わないといけないから、税負担にも苦しんでいる状態です。
ツイッターでは“すいか”さんの旗竿地トラブルが話題
Twitterでは、「すいか」さんと名乗る方が投稿した隣人の迷惑行為が話題に。
7年以上にもなる隣人のトラブル行為が多くの方に拡散される事態になっています。
駐車で嫌がらせ
BBQの煙が…
境界フェンスまで…
すいかさん(江戸川区隣人トラブル)のその後は?
現在「すいか」さんのアカウントは停止状態に…。
「トラブルがその後どうなったか」は分からない状況ですが、解決に向かっていることを祈っています。
旗竿地では隣家との境界をハッキリさせることが大切。一度トラブルに発展すると、解決は難しくなってしまいます。
関連 【分譲地の売れる順番ガイド】真ん中?角地?区画はどこがいい?
「旗竿地」って、具体的にはどんな問題点があるの?
【旗竿地は最悪?】注意したい9つのデメリット
旗竿地を購入する時の注意点は9つです。
- 採光や風通しが確保しずらい
- インフラ整備にお金がかかる
- 評価額や資産価値が低く、売却しにくい
- プライバシーの確保が難しい
- 間口が2m以下だと、解体・リフォーム・建て替えができない
- カーポートで日当たりが遮られる
- 避難経路が確保しずらい
- 敷地の形状によっては泥棒に狙われやすい
- 風水では「凶相」になってしまう
1 採光や風通しが確保しずらい
旗竿地は四方を家で囲まれているので、1階部分の「採光」や「風通し」が悪くなりがち。
風や光が入りにくいと、湿気が逃げにくくカビの温床にもなってしまいます。
周囲の状況によっては、
- 2階リビング
- 天窓や高窓(ハイサイドライト)
など、設計上の工夫が欠かせません。
関連 【風通しの良い家のメリット・デメリット】風の通る家の間取りとは?
2 インフラ整備にお金がかかる
旗竿地では、
- 電気
- ガス
- 水道
など、生活インフラの整備状況にも注意が必要。
道路から家までのキョリが長いほど、ライフラインの整備にお金がかかってしまいます。
一般的に、ライフラインを1m引き込むのに1~2万円の費用がかかります。
建築コストが高くなる可能性も
通路幅が狭い旗竿地だと、重機が入れないケースも多くあります。
重機が入れなければ職人の作業が増え、人件費の増加が建築コストに跳ね返ってくることになりかねません。
3 評価額や資産価値が低いので、売却しにくい
旗竿地の評価額は、周辺の地価相場よりも2~3割ほど低いのが一般的。
さらに、
- 土地の形が悪い
- 通路部分の奥行距離が長い
- 間口が狭い
など、敷地の条件が悪くなるに従ってさらに評価額は下がっていくことに…。
評価額が低いので安く購入できますが、資産価値も低くなる点にも注意が必要。
購入希望者も少ないので、急な引っ越しなどで売却しようとしても買い手が見つかりにくいのが現実です。
参考 不整形地の評価/国税庁
4 プライバシーの確保が難しい
旗竿地は周囲を家に囲われているだけでなく、近隣の家とのキョリが近い場合がほとんど。
常にまわりから見られている形になるので、プライバシーが確保しずらいのが現実…。
また、家までの出入りにいつも他人の家の前を通らなくならない形になってしまいます。
隣人トラブルには特に注意
旗竿地で特に注意したいのは「生活音」。
隣家の生活音が気になるだけでなく、自分の家の音が漏れることで隣家とのトラブルになることも多くなっています。
5 間口が2m以下だと、解体・リフォーム・建て替えができない
建築基準法では、次のような「接道義務」が土地に課せられています。
幅員が4m以上ある道路に、敷地の間口が2m以上接していなければならない
つまり、間口が2m以下の旗竿地は再建築不可物件に…。
「解体」や「建て替え」をしようと思っても建築申請が下りないので、必ず間口の広さを確認するようにしてください。
再建築不可物件で建て替える方法
間口が2m以下の物件を建て替えたいなら、
- 隣地を買い取り間口を2m以上にする
- 一時的に通路部分の土地を借りる
などの対策が必要に。
ただ、土地の一部の買取や賃貸借はトラブルになることが多いので、やはり注意が必要です。
6 カーポートで日当たりが遮られる
旗竿地の細長い竿の部分は隣家と接しているので、カーポートを設置すると隣の家の日当たりを遮ぎってしまうことに…。
カーポートによって突然日当たりが悪くなるので、隣家から苦情が出るのは当然の結果。
近隣トラブルに発展しないためにも、購入前に日当たりの具合をチェックしておくことが大切です。
7 避難経路が確保しずらい
旗竿地は周囲を家に囲まれるので、災害時の避難路は家の前の細いアプローチのみ。
隣接地が崩れて道が塞がれてしまうと、逃げ場がない状態に…。
また、火事になった時に緊急車両が敷地に入って来られないため、消火活動に時間がかかる心配もあります。
8 敷地の形状によっては泥棒に狙われやすい
旗竿地は意外にも防犯に強いのが特徴です。
- 大きな道路に面していないので下見がしにくい
- 玄関までのアプローチを通る時に、隣家に見られる可能性が高い
- 万が一の時の逃走経路を確保しにくい
基本的には防犯に強い旗竿地ですが、周囲の環境によって泥棒に狙われやすくなる場合も…。
- あまりに奥まった場所で死角が多い
- 隣家がアプローチ面に大きな窓を設置していない
など、泥棒が入ったとしても気づかれにくい旗竿地の場合は注意が必要です。
9 風水では不幸になってしまう「凶相」
風水では旗竿地を「包丁」の形として捉えられていて、「凶相」の1つになっています。
風水的には長方形や正方形など四角の土地が「吉相」になるので、そもそも変形地は「凶相」となっています。
しかも、旗竿地は間口が狭いので良い気が入りにくい場所。
- 発展や成長が望めず、人生が行き詰ってしまう
- 先行きが見えず、逃げ場がなくなってしまう[/aside]
とマイナスに考えられているので注意してください。
関連 【風水での土地鑑定ポイント】土地探し(選び)に欠かせない要素とは?
旗竿地は安く購入できる分だけ、デメリットも多いのが現実。安易に手を出すとトラブルに一生悩むことになってしまいます。
関連 【土地の値引きは何割が目安?】ハウスメーカーなら200万円も可能って本当なの?
旗竿地を駐車場にするなら、どんなことに注意したらいいの?
旗竿地を駐車場にするなら間口に「3m」は必要
旗竿地のアプローチ部分については「駐車場」にするのが設計の基本。
ただ上図からも分かるように、2m幅の間口では軽自動車であっても通行するのがやっと。
間口が2mに満たない旗竿地の場合には、駐車スペースの確保は諦めるしかありません。
現実問題として、接道部分を駐車場にするなら間口に最低3mは確保したいところです。
駐車スペース | 普通車 | 軽自動車 |
最小 | 2.5m×5m | 2.2m×4.2m |
基本 | 3m×5.5m | 2.5m×4.5m |
余裕 | 3.3m×5.5m | 2.8m×4.5m |
並列の駐車場ならさらに工夫が必要
旗竿地で2台以上の車を停めるなら縦列駐車が基本になり、出し入れはかなり面倒に…。
もし、並列で駐車したいのなら次のスペースは確保する必要が出てきます。
並列駐車の標準スペース | |
普通車2台 | 5.5m×5.5m |
軽自動車1台 普通車1台 |
5.2m×5.5m |
大きな旗竿地でもない限り、並列の駐車スペースを確保することはかなり困難なのが現実です。
間口幅のチェックは最重要。事前に駐車スペースを考えた上で購入することが大切です。
【まとめ】安易に旗竿地を購入するのは「やめとけ」が正解
旗竿地のトラブルについてまとめます。
POINT
- 旗竿地を駐車場にすると、近隣トラブルが急増する
- 間口が2m以下になると家の建築が不可能になる
- 駐車場にするなら最適3m幅の間口が必要
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