「どうして、最近“軒”のない家が増えてきたの…」
「“軒”がない家をつくって、本当に大丈夫なのかしら…」
家を建築する際に注意して欲しい部分が「軒」。
私も迷った末に「軒のない家」を建てて、デメリットを痛感しています。
「軒」について、あなたに伝えたいことは4つ。
POINT
- “軒”の長さを考える時は、「建築基準法」や「民法」に要注意
- 「軒下」を有効活用すれば、魅力的な家が出来上がる
- 「軒」がない家は、雨や太陽光の影響で劣化が激しくなる
- 屋根に「軒」を付けないのなら、建築材にこだわることが必須
ただ、軒のある家を建てて、法廷トラブルになることがあるのも事実…。
ハウスメーカーが教えない、「軒」の真実に迫っていくことにします。
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「軒(のき)」とはどこ?軒先や軒下、軒天との違い
軒とは「建物の屋根のうち、外壁よりも突き出ている部分」のこと。
日本だけでなく、風雨の激しい国や地域に多く見られる建物構造となっています。
ちなみに、「軒」に関係する言葉の意味は次の通り。
- 軒先(のきさき)…軒の先端部分、家の前の軒に近い場所
- 軒天(のきてん)…軒の裏側部分にある天井のこと(軒裏天井)
- 軒下(のきした)…軒が突き出ている下のスペース
- 庇(ひさし)…窓や扉の上部に取り付ける、日よけ・雨よけ用の小型屋根
軒下を「縁側」として利用
日本の和風家屋では、軒下空間を「縁側」として活用してきました。
- 家族や近所の人が集まる「憩いの場」となる
- 家にいながら、外の自然を感じることができる
- 外の空間と繋がりができ、部屋を広く感じられる
日本の風土にあった構造が「軒」という訳です。
「軒」があることで、四季を感じながら過ごすことが可能になります。
関連 【庇の種類を徹底ガイド】後付けで注意すべきメーカーとは?
軒の出の長さは「90㎝(900㎜)」が一般的
「軒」には日光を調節する役割もあります。
軒の出を「90㎝」にすることで、
- 夏:直射日光をカットし、部屋を涼しくする
- 冬:部屋の奥まで光を呼び込み、部屋を暖かくする
ことが自然とできる訳です。
夏と冬では太陽の行動に倍以上の差があります。
ちなみに、夏至の高度は「約80度」、冬至の高度は「約30度」となっています。
軒の深い家は建築面積にも注意
軒の長さは「建築基準法」とも関係があります。
というのも、軒の長さが1mを超えてしまうと、建築面積に含まれてしまうから。
「バルコニー」や「庇(ひさし)」も1m以下なら建築面積に含まれません。
ただ、両サイドに壁があると建築面積に含まれることに。
1m超えた場合、先端から1mの部分が建築面積に含まれてしまいます。
大きな軒を付けることで、家本体の建築面積が制限されてしまうケースもあるので注意してください
POINT
大きな「軒」を付けると、家自体の大きさを制限してしまう可能性があります。
後悔・失敗しないために知っておきたい「軒」の役割
「軒」の主な役割は次の3つです。
- 雨漏りを防ぐ
- 外壁の汚れを防ぐ
- 家具や床の日焼けを防ぐ
1 雨漏りを防ぐ
軒がないと常に雨にさらされるので、「雨漏り」の危険性が高くなります。
特に「雨漏り」を注意したいのは次の3か所。
- 窓のサッシまわり
- ベランダ
- 外壁の「コーキング」や「つなぎ目」
ストレート屋根も雨漏りに注意
ストレート屋根は「水ハケ」が悪くなるので、劣化や老朽化が早くなることも…。
雨漏りの発生を防ぐためにも、より屋根材にこだわることが大切です。
2 外壁の汚れを防ぐ
外壁が雨風にさらされ続けると、
- カビ
- コケ
- 黒ずみ
の原因に…。
特に日当たりの悪い北側の外壁は要注意。
どれだけ外観のオシャレな家を建てても、外壁が汚れていては台無しです。
外壁の汚れは高圧洗浄機で落とすことも可能です。
ただ、水流の圧力が強すぎると壁自体にダメージを負わせることになるので注意してください。
3 家具や床の日焼けを防ぐ
夏の強い日差しを遮ってくれるので、家具や床の日焼けを防いでくれます。
軒を設置しないのであれば、
- 遮光ガラス
- 遮光カーテン
急な雨でも慌てることがない
急に雨が降ってきても、軒があれば慌てることがありません。
多少の雨であれば、窓を開けて換気することも可能。
窓や壁に雨水が当たらないので、雨音も気にならなくなります。
POINT
「軒」を設置しないのであれば、外壁や窓などの建材にこだわることが大切です。
軒のない家のメリットは3つ
「軒」のない家をつくるメリットは次の3つです。
- キューブ型のおしゃれな家が建てたれる
- 建築コストが少なくなる
- 隣地境界線をクリアできる
1 キューブ型のおしゃれな家が建てられる
「軒」を作らないことで、キューブ型のモダンな住宅が可能に。
周囲に切妻屋根の家が多いと、オシャレなデザインで際立つこと間違いなしです。
居住スペースも多くなります
キューブ型の住宅は建物に凹凸が少ないのでデッドスペースも最小限に。
居住スペースが広がるので、狭い土地ほどキューブ型との相性が良くなっています。
2 建築費用が少なくなる
「軒」をなくすことで、
- 軒にかかる資材費
- 大工さんの人件費
などをカットすることができます。
自然と外壁自体の面積も少なくなるので、さらに建築コストを抑えることが可能に。
実際、多くのローコスト住宅メーカーが、建築費用の少ない「キューブ型(軒のない家)」を販売する傾向にあります。
関連 【ローコスト住宅の教科書】注意すべき6つのメリット・デメリットとは?
3 隣地境界線をクリアできる
都市部では「隣地境界線」に注意して建築する必要があります。
隣地境界線は、お隣が所有する土地との境界を定めた線のこと。
建物を建築する場合は、境界から50㎝以上のキョリを保つルールがあります(民法第234条)。
もし、隣地境界線から50㎝以内に「軒」が進出していた場合、
- 建築の中止・変更
- 損害賠償
を迫られる場合もあります。
隣地境界線は民法上の規定なので、お隣の了解が得られていれば50㎝以内でも問題ありません。
「軒」をなくすことで、様々なバリエーションの家が建築可能になる訳です。
庇(ひさし)を後付けする方法も有効
出典:YKK-ap
後から「軒」を付けるのは多額のリフォーム費用がかかるので現実的ではありません。
ただ、簡単な「庇」なら、外壁を壊すことなく後付けすることが可能。
リフォーム費用としては、10万円~30万円ほどが相場となっています。
「雨漏り」や「建築基準法」に注意
「庇」の後付けをする場合は、次の2つの点に注意が必要です。
- 水平な「庇」は雨が溜まりやすく、施工不良があると雨漏りの原因になる
- 1mを超える「庇」を取り付けると、建築面積にプラスされる
「庇」を後付けする場合は、信頼できるリフォーム業者に依頼することが最も大切です。
信頼できる施工業者を見つけたいなら、優良店しか加盟できない「タウンライフリフォーム」の利用がおすすめです。
【まとめ】屋根や玄関の「軒」は、慎重に判断することが大切
家の「軒」についてまとめます。
POINT
- 「軒」の長さを考える時は、建築基準法や民法に注意
- 「軒下」を有効活用すれば、魅力的な家が出来上がる
- 「軒」がない家は、雨や太陽光の影響で劣化が激しくなる
- 屋根に「軒」を付けないのら、建築材にはさらにこだわることが大切
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