「倒産する可能性の高いハウスメーカーって、どこなの…」
「危ないハウスメーカーって、どうやって調べたらいいのかしら…」
ハウスメーカーを選ぶ上で欠かせない情報が「経営状況」。
私も建設会社の経営状況をチェックしたおかげで、理想の住宅メーカーに出会うことに成功しています。
「危ないハウスメーカー」について、あなたに知って欲しいことは3つ。
POINT
- 住宅市場の縮小は確実、ハウスメーカーの倒産が急増する可能性大
- 大手ハウスメーカーであっても、不祥事を起こすことがある
- ハウスメーカーの経営状況は、誰でも簡単にチェックできる
ただ、安心に思われる大手ハウスメーカーを選んだために、後悔している人が多いのも現実…。
公式サイトでは分からない、危ないハウスメーカーの真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
ハウスメーカーの将来が「やばい」と言われる理由
令和に入り、倒産するハウスメーカーの数は増加傾向に…。
住宅メーカーが厳しい経営環境にある理由は次の3つです。
- 少子化による住宅需要の減少
- 労働者年収の減少
- 高性能住宅による長寿命化
1 少子化による住宅需要の減少
出典:内閣府
今の日本は少子化高齢化社会。
今後も長期的に人口が減少化するのは確実で、住宅市場の縮小は避けられません。
また、単身世帯(少人数世帯)も増加しているので、家族向けの需要が多い戸建住宅はさらに厳しい状況になることが予想されます。
2 労働者年収の減少
出典:厚生労働省
少子高齢化社会が進む中で、労働者の年収も減少しています。
特に深刻なのは、住宅購入者の多い30~40代の年収が大きく減少していること。
終身雇用制度が崩壊し、収入が不安定になる中で、住宅ローンを組むのを嫌がる人も増えていることも大きな問題です。
3 高性能住宅による長寿命化
出典:サニックス
最近は、高性能住宅を売りにするハウスメーカーが増えてきています。
住宅の性能向上は、長寿命化も実現。
以前であれば「30年で建て替え」が一般的でしたが、今では中古住宅の資産価値も目減りしにくくなっているのが現状。
お金のかかる新築住宅ではなく、お手頃価格で手に入る既存住宅の購入を希望者の割合も着実に増加しています。
野村総合研究所によると、「2040年には、新築住宅の着工数は現在の半分(50万戸)ほどになる」と予測されています。
人口減少に伴い、新築住宅の販売だけでは経営が成り立たなくなりつつあります。
不祥事を起こすハウスメーカーも増加
経営環境の悪化に伴い、住宅メーカーの不祥事も増加傾向に。
特に次の3つの不祥事が、住宅業界に大きな衝撃を与えています。
- ダイワハウスの建築基準法違反
- 日本ハウスホールディングスによる隠蔽
- サンヨーホームズの使用差し止め訴訟
1 ダイワハウス(大和ハウス)の建築基準法違反
大和ハウスでは2019年に、
- 防火性能が不十分
- 基準と異なる基礎を施工している
など、約2000棟の建築基準法違反が発覚(賃貸アパート含む)。
さらに再調査により、以前の公表数の倍にのぼる約4000棟の不適合物件が見つかる事態に発展する事態に…。
その後も架空発注や横領事件が立て続けに起こるなど、ずさんな管理体制が明らかになっています。
2 日本ハウスホールディングスによる隠蔽
日本ハウスでは、マンション事業部が値引き販売を隠蔽し、売上高の過大計上が行われていたことが判明。
金融庁から課徴金の納付が命令される事態になっています。
3 サンヨーホームズの使用差し止め訴訟
サンヨーホームズ(旧:三洋ホームズ)は三洋電機が親会社でしたが、2011年に投資ファンド「アント・キャピタル・パートナーズ」に売却されています。
ただ、資本関係がなくなった後も「三洋」の商号を使用していたために、三洋電機から使用差し止めの訴訟を起こされることに。
訴訟の結果、「三洋ホームズ株式会社」から「サンヨーホームズ株式会社」に商号変更されています。
POINT
不祥事が起こると、ブランド価値は大きく低下することに。対応によっては、経営をさらに悪化させることも繋がります。
「欠陥住宅ハウスメーカーワーストランキング」は問題点だらけ
ハウスメーカーを選ぶ時、施工不良や不具合などの口コミ情報は気になるモノ。
クレームの多いハウスメーカーランキングは次のようになっています(株式会社はっぴいプラス調べ)。
1位 | ダイワハウス |
2位 | 積水ハウス |
3位 | 一条工務店 |
4位 | ヘーベルハウス |
5位 | セキスイハイム |
6位 | タマホーム |
注意して欲しいのは、どんなハウスメーカーを選んでも、どれほど品質にこだわっても、一定の確率で欠陥住宅は発生してしまうこと。
つまり、販売戸数の多い住宅メーカーほど欠陥住宅も増えるのは当然。
大手ハウスメーカーは工場生産の割合を高めシステム化しているので、品質は均一。
大工の腕に左右されないので、欠陥住宅が生まれる割合は地域の工務店より低くなっています。
関連 【欠陥住宅ハウスメーカーランキング】クレームの多いワースト企業は?
「建てて良かったハウスメーカーランキング」の方が信頼できる
実際に建てた方のアンケート調査で分かった、ハウスメーカーの満足度ランキングは次の通り(オリコン調べ)。
1位 | スウェーデンハウス |
2位 | ヘーベルハウス |
3位 | 積水ハウス |
4位 | 住友林業 |
5位 | 一条工務店 |
6位 | 三井ホーム |
7位 | パナソニックホームズ |
8位 | セキスイハイム |
9位 | ミサワホーム |
10位 | 住友不動産 |
大規模アンケート調査では、金額が高くても高品質な家を建てる住宅メーカーが満足度上位に。
悪い評判・口コミが目立っても、大手ハウスメーカーの方が満足度が高いのが現実です。
口コミや評判はあくまで参考資料。実際に建てた方の意見を聞くことが何よりも大切です。
関連 ハウスメーカー「注文住宅」ランキング!建てて良かったのはどこ?
大手ハウスメーカーを選べば間違いない?
「大手ハウスメーカーは安心」と考える方が多くいますが、横並びに考えるのは間違い。
それぞれの住宅ハウスメーカーによって、事業内容や収益性が大きく違っているのが現状。
大手ハウスメーカーの現状と将来性は次の通りです。
来年度の収益についは、会社四季報のデータを引用しています。
積水ハウス【証券コード1928】
戸建て住宅では住宅業界で長年№1を誇っているのが「積水ハウス」。
- 賃貸住宅
- マンション
- 不動産開発
だけでなく、海外でも事業を展開していて、堅調な収益を上げています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 2兆4151億円 | 1412億円 |
2021年度 | 2兆4469億円 | 1235億円 |
2022年度(予想) | 2兆5520億円 | 2000億円 |
ダイワハウス【証券コード1925】
ダイワハウスは、
- 賃貸住宅
- 商業施設
- 物流
が事業の3本柱。
海外でも事業を展開していて、堅調な収益を上げています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 4兆3802億円 | 2336億円 |
2021年度 | 4兆1267億円 | 1950億円 |
2022年度(予想) | 4兆3500億円 | 2300億円 |
プライムライフテクノロジーズ(トヨタホーム・ミサワホーム・パナソニックホームズ)
「プライム ライフ テクノロジーズ」は、
- パナソニックホームズ
- トヨタホーム
- ミサワホーム
- パナソニック建設エンジニアリング
- 松村組
の5社によるホールディングス会社。
トヨタ自動車・パナソニック・三井物産が株主なので、財務体制は万全です。
トヨタ自動車の収益状況
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 29兆9299億円 | 2兆0761億円 |
2021年度 | 27兆2145億円 | 2兆2452億円 |
2022年度(予想) | 30兆5000億円 | 2兆4500億円 |
ヘーベルハウス【証券コード:3407】
旭化成グループの住宅事業部門が「へーベルハウス」
旭化成は総合科学企業で、
- ケミカル
- 住宅
収益の2本柱としていて、堅調な収益を上げています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 2兆1516億円 | 1039億円 |
2021年度 | 2兆1060億円 | 797億円 |
2022年度(予想) | 2兆3750億円 | 1550億円 |
セキスイハイム【証券コード:4204】
積水化学工業の住宅事業部門が「セキスイハイム」
積水化学工業では
- 高性能樹脂
- 住宅
- 環境・ライフライン
が3本柱で、堅調な収益を上げています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 1兆1292億円 | 869億円 |
2021年度 | 1兆0565億円 | 626億円 |
2022年度(予想) | 1兆1326億円 | 860億円 |
タマホーム【証券コード:1419】
ローコスト住宅メーカーの代表とも言えるのが「タマホーム」。
- 成約率の上昇
- 客単価の上昇
など、年間約1万棟の着工数を誇るまでに急成長しています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 1868億円 | 73億円 |
2021年度 | 2092億円 | 98億円 |
2022年度(予想) | 2100億円 | 90億円 |
住友林業【証券コード:1911】
植林事業が源流の「住友林業」は、木材を自社調達できるのが強み。
- 木材建材卸
- 注文住宅
- 海外住宅
が収益の3本柱になっており、堅調な収益を上げています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 1兆1040億円 | 278億円 |
2021年度 | 8393億円 | 303億円 |
2022年度(予想) | 1兆2570億円 | 480億円 |
三井ホーム(証券コード:8801)
三井不動産の注文住宅事業が「三井ホーム」。
三菱地所と並ぶ総合不動産会社(デベロッパー)として、商業施設などの大型ビル賃貸が主力。
- マンション分譲
- 投資家久米収益物件
など、不動産事業を拡大させ収益を確保しています。
年度 | 売上高 | 純利益 |
2020年度 | 1兆9505億円 | 1839億円 |
2021年度 | 2兆0075億円 | 1295億円 |
2022年度(予想) | 2兆1500億円 | 1600億円 |
大手ハウスメーカーの現状は会社四季報で丸分かり。将来予測も載っているので、必ずチェックしてください。
「建ててはいけないハウスメーカー」を調べる方法
ハウスメーカーを選ぶ上で最も注意したいのが、経営状況の悪い建設会社。
経営状況が悪い住宅メーカーを選ぶと、
- 家の品質が低下し、不具合や欠陥が多くなる
- 倒産した時に保証やサポートが受けられなくなる
- 建築費用だけ持ち逃げされてしまう
などの被害を受けることに…。
ただ、中小の住宅メーカーは株式公開されていないことが多く、経営状況が分かりにくいのが現状です。
住宅メーカーの経営状況を知りたい時は、「建築業情報管理センター」を利用するのがおすすめ。
建築業情報管理センターは、建設業許可の膨大なデータを一元的に管理し効率的なシステム運営を行う組織。
国が指定する唯一の分析機関でもあり、建設会社の経営状況分析業務も行っています。
「建築業情報管理センター」を利用すれば、次の3ステップで経営状況を丸裸にすることが可能になっています。
- 「建築業情報管理センター」にアクセスする
- 会社名(商号)を入力する
- 「経営規模評価通知書」をチェックする
1 「建築業情報管理センター」にアクセスする
公式サイトにアクセスし、「経審結果の公表」をクリック。
メニュー欄の中から「商号名称検索」を選択してください。
2 会社名(商号)を入力する
調べたい建設会社の
- 会社名(カナor漢字)
- 大臣知事区分
の2つを入力し、【検索開始】ボタンをクリックします。
大臣知事区分については、選択肢の一番下にある「全て」を選択するのが簡単です。
表示された検索結果の中から「詳細」をクリックしてください。
3 「経営規模評価通知書」をチェックする
「経営規模評価通知書」が表示されるので、内容をチェックします。
経営状況を判断する指標は様々ですが、次の4つの内容は最低限チェックするようにしてください。
横にスクロールできます⇒
分析 | 指標 | 特徴 |
健全性 | 自己資本比率 | 40%以上だと優良企業だと考えられます |
収益性 | 総資本売上総利益率(ROA) | 5%以上で良好・10%以上なら超優良企業です |
安定性 | 営業キャッシュフロー | プラスなら本業が好調な証拠です |
総合評価 | 評定 | 最低点は0点、最高点は1595点 |
ハウスメーカーの現状を知るには、経営状況を知るのが1番確実。将来性を予測する上でも、チェックが欠かせません。
将来的に生き残るハウスメーカーの特徴
少子高齢化が進む日本で、将来性のあるハウスメーカーの特徴は次の2つです。
- 省エネルギー性能の高い住宅メーカー
- 中古物件やリフォームに力を入れる住宅メーカー
1 省エネルギー性能の高い住宅メーカー
温室効果ガスの削減は、世界共通の課題であり目標。
日本においては、温室効果ガスの排出量を46%も削減する方針を立てています(2013年度比)。
排出量削減のために、2020年から新築住宅への「改正建築物省エネ法」の適用が義務化。
これからの戸建住宅については、「ZEH(ゼッチ)」化がさらに推進されることが予想されています。
家で消費される電力よりも、創り出される電力の方が多い(もしくは同じ)住宅のこと。
省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することが条件になっています。
また、最近ではAIやIoTを活用した「スマートハウス(スマートホーム)」に取り組むハウスメーカーも増加。
省エネルギー性能だけでなく、安全性や利便性を含めた生活の質の向上を目指す動きが高まっています。
2 中古物件やリフォームに力を入れる住宅メーカー
これからのハウスメーカーに重要になってくるのが、中古市場への参入。
- 二世帯住宅へのリフォーム
- 年齢や家族構成に合わせたリノベーション
など、新築住宅以外のビジネスモデルの展開は必須条件になっています。
また、集合住宅や商業施設の開発など分野に乗り出すために、ゼネコンの買収やグループ化を図るハウスメーカーも出現。
さらに大きな市場を求めて、アメリカやヨーロッパなどの海外へ事業展開する住宅メーカーも増えてきています。
大手ハウスメーカーは「高付加価値住宅」の建築を推進中。差別化が測れない企業は生き残るのが難しいのが現状です。
【まとめ】やめた方がいいハウスメーカー
「危ないハウスメーカー」についてまとめます。
POINT
- 住宅市場の縮小は確実、ハウスメーカーの倒産が急増する可能性大
- 大手ハウスメーカーであっても、不祥事を起こすことがある
- ハウスメーカーの経営状況は、誰でも簡単にチェックできる
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
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