「浴室の広さって1坪にしたらいいの、1.25坪にしたらいいの…」
新築のユニットバスを選ぶ時に迷うのは、浴室のサイズ。
- 0.75坪
- 1坪
- 1.25坪
- 1.5坪
「せっかく家を建てるんなら」と、家族みんなで入れる大きなお風呂が欲しくなってしまうモノじゃないでしょうか?
でも、「浴室は大きければ良い」というモノではありません。
確かに大きなお風呂は開放感がありステキですが、デメリットに気をつけないと後で後悔することになってしまいます。
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ユニットバスとは何?
最近住宅の主流はユニットバス。
戸建住宅をはじめ、マンション、アパートなど至るところでユニットバスが使われています(日本国内の浴室の約95%)。
メーカーによってがあらかじめ工場で作られた浴室のこと。浴槽や壁、天井、床などお風呂に必要な物がすべてセットになっています。
タイルを1枚1枚貼り合わせていく在来工法に比べて
- 短時間での施工が可能
- 水漏れのリスクが少ない
などのメリットがユニットバスにはあるため、現在主流になっています。
最近では、サイズや機器のオプションが豊富になっているので、「システムバス」と呼ばれることも多くなっています。
ユニットバス【1216・1418・1618・1818】サイズの違い
「家の浴室のサイズは?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?
きっと「1坪」やら「1.25坪」など、坪数で答える人がほとんど。
でも、ユニットバスのサイズは「1216」や「1618」など、4桁の数字で表されます。
というのも、1坪の空間の中にユニットバスを入れなくてはならないので、ユニットバスの壁の厚み分ほど、実際の広さ(内寸)はもっと狭くなるから。
ユニットバスのサイズは「横幅」×「奥行き」
出典:住まいる
「1216」や「1618」などの数字は、ユニットバスの「横幅」×「奥行き」を表しています。
同じサイズのユニットバスでも、「横幅」と「奥行き」のサイズが同じとは限りません。
例えば、1坪サイズのユニットバスであれば
- 1616・・・1600㎜×1600㎜
- 1717・・・1700㎜×1700㎜
というように、坪数は同じでも、100㎜の差が出てきます。
1坪は約3.31㎡。畳約2枚分。182㎝×182㎝のサイズ
それぞれの数字がどれくらいの広さを表しているかは、下の表をご覧ください。
サイズ | 坪 | 浴室内寸(㎜) |
1216 | 0.75坪 | 1200×1600 |
1217 | 0.75坪 | 1200×1700 |
1317 | 0.75坪 | 1300×1700 |
1616 | 1坪 | 1600×1600 |
1717 | 1坪 | 1700×1700 |
1618 | 1.25坪 | 1600×1800 |
1620 | 1.25坪 | 1600×2000 |
1621 | 1.25坪 | 1600×2100 |
1624 | 1.5坪 | 1600×2400 |
1818 | 1.5 坪 | 1800×1800 |
1616は狭い?「1坪」と「1.25坪」の浴室で考えるべき5つのポイント
新築でマイホームを建てる方のほとんどは、1坪(1616サイズ)か、1.25坪(1620サイズ)を選んでいます。
- 1616・・・1600㎜×1600㎜
- 1620・・・1600㎜×2000㎜
1坪サイズにするか、1.25坪サイズにするかは最後まで迷ってしまいますよね?
悩んだ末に私が出した結論は、1坪サイズ!
どちらも1長1短あるので、特徴をまとめながら、1坪サイズを選んだ理由を載せます。
- 1坪と1.25坪の違いは洗い場
- 家族で入るなら1616は狭い
- 1.25坪なら車イスが楽に入る
- 1.25坪は掃除が大変
- 広いお風呂は寒い
- 広いお風呂は建築費用が高くなる
1 1616(1坪)と1620(1.25坪)の違いは洗い場
勘違いされやすいのですが、1616も1620も浴槽のサイズは同じ。
つまり、1616と1620の差は、『洗い場が40㎝広いか狭いか』の差になります。
「たった40㎝しか変わらないの!」と思うかもしれませんが、浴室のような狭く閉じられた空間では、10㎝の違いでも印象が大きく変わってきます。
ぜひ、ショールームで違いを体験することをお勧めします!
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2 家族で入るなら1616(1坪)は狭い
1人で入る分には1616サイズでも狭いと感じることはありませんが、小さいお子さんがいる家庭など、複数人で入る場合は、1616サイズだと手狭に感じてしまうかもしれません。
1620(1.25坪)だと、親戚や友達が「お泊り」した時にも、一緒にお風呂に入ることもできます。
ただ、子どもの成長は早く、いつまも一緒にお風呂に入ることではないので、注意が必要です。
3 1620(1.25坪)なら車イスが楽に入る
親の介護だけでなく、将来的に自分自身が介護が必要になり車イスなど福祉用具を使うようになると、1坪のお風呂では狭く窮屈です。
ただ、介護で考えなければいけないのは、広さだけではありません。
- 段差
- 手すり
- ドアのタイプ
お金はかかりますが、介護の必要に応じてお風呂をリフォームした方が得策ではないでしょうか?
4 1620(1.25坪)は掃除が大変
お風呂だけでなく、水回りで注意しないといけないのは掃除です。
特に湿気がこもりやすい浴室はカビの温床。
たかが、40㎝の違いでも1坪(1616)の方が掃除が楽なのは間違いがありません。
我が家のように共働きの家庭だと、どうやって家事の時間を短縮するのかはとても大事なポイントになってきます。
最近のユニットバスは側壁が1枚パネルになっていて掃除がしやすいように工夫されているので、以前ほど掃除の手間がかかりにくくなっています。
5 広いお風呂は寒い
暖房の効いたリビングとは違い、脱衣スペースは寒いモノ。
特に、冬場は浴室もヒンヤリしていて、お風呂に入るのが「イヤだな~」と感じる方も多くいるのではないでしょうか?
最近では、高齢者が暖かい部屋から寒い浴室に入ることで心臓に負担がかかり、突然死してしまう「ヒートショック」が話題になっています。
広いお風呂にしたいなら、家の断熱性能には注意が必要!
せっかく、ゆっくり入れる大きな浴槽にして、広々したカウンターを付けても、家の性能で快適さが損なわれては意味がありません。
ちなみに、私が選んだ一条工務店のアイスマートは全ハウスメーカー中№1の気密性。浴室まで標準で床暖房がついているので心配いりません。
6 広いお風呂は建築費用が高くなる
私が1坪タイプにした一番の理由は、建築費用を抑えるため。0.25坪広くするだけで、多くの費用がかかってきます。
具体的に書くと、私が建てた一条工務店の坪単価は約60万円なので、
60万円×0.25坪=15万円
坪単価はハウスメーカーによって違いますが、1.25坪サイズの浴室にすると、10万円~20万円程度建築費用が高くなってしまうことに。
家の建築費用は坪単価以外にも、ビックリするほど多くのお金がかかってきます。実際、私が家を建てるのにかかった費用は4000万円以上。
それぞれのサイズをまとめると下のようになります。
大きさ | サイズのイメージ |
0.75坪 | 1人で入るなら十分な広さ |
1坪 | 一戸建てに適当な大きさ 子どもとの入浴や介護を考えるなら1.25坪 |
1.25坪 | |
1.5坪 | 1人で入るならかなり広い |
お風呂のサイズ選びのポイントは「狭すぎず、広すぎず」。1坪、1.25坪それぞれにメリット・デメリットがあるので、選択は慎重に!
足が伸ばせるバスタブサイズは?
浴槽の広さに注目しないといけないのは、浴槽の幅
というのも、標準仕様の浴槽の奥行きは、どれも70㎝程度で変わりがありません。
浴槽の快適さは足をどれだけ伸ばせるかによって変わってきますが、下の表を見ても分かるように、10cmの違いは体感的に大きな違いを生みます。
浴槽の幅 | サイズのイメージ |
100㎝ | 足を曲げないと入れない |
130㎝ | 女性や身長の低い方ならゆったり入れる |
140㎝ | 身長が180㎝なら少し膝を曲げる必要がある |
160㎝ | 身長が180㎝でも膝をのばしてくつろげる |
180㎝ | 家族など複数の入浴でもゆったりできる |
POINT
膝を伸ばして入ることのできる160㎝以上がお勧め。家族で入ることを考えれば、奥行きが広くなるワイド浴槽という選択肢も。
お風呂サイズより大切な脱衣室の広さ
快適なお風呂のサイズを考えてきましたが、浴室の大きさは脱衣室とセットで考える必要があります。
というより、お風呂を大きくするなら脱衣室を大きくすべき。
脱衣室にあると便利なモノはたくさんあります。
- タオル
- お風呂洗い用品
- 洗濯用洗剤
- パジャマや下着
- 洗濯機
- 物干しスペース
実際我が家は、浴室の代わりに脱衣室を大きくしたおかげで、家事動線が良くなり、大満足!
浴室を大きくするより、脱衣室を大きくして、洗濯や収納スペースを広くした方が家事の手間が省けます。
1坪・1.25坪浴室のまとめ
お風呂の大きさを考える時のポイントをまとめます。
POINT
- ユニットバスの大きさは4桁の数字で表される
- 1坪タイプも1.25坪もそれぞれにメリット・デメリットがある
- 足が延ばせるバスタブのサイズは160㎝以上
- 脱衣室の大きさにも注意
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