「セゾンには3つの種類があるけど、どんな違いがあるの…」
「ハイドロテクトタイルを採用したいんだけど、できるのかしら…」
一条工務店で根強い人気を誇るのが「セゾンシリーズ」。
ただ、セゾンには3つの種類があって、外観や内装の違いが分かりにくくなっています。
セゾンについて、あなたに伝えたいことは5つ。
POINT
- 1番坪単価が高いのは「セゾンF」で約70万円ほど
- レンガタイルが標準仕様なのは「セゾンF」だけ
- セゾンFなら「スマートキッチン」も採用できる
- 性能では「アイスマート」、間取りの自由度では「セゾン」
- ハイドロテクトタイルは採用できず、床暖房もオプション扱い
公式サイトでは分かりにくい、セゾンの真実に迫っていくことにします。
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一条工務店「セゾン」の坪単価情報
一条工務店の坪単価の基本情報は次の通りです。
商品 | 坪単価 |
グランセゾン | 75万円~ |
i-smartⅡ(アイスマート2) | 72万円~ |
i-cube(アイキューブ) | 65万円~ |
セゾンA | 65万円~ |
セゾンF | 68万円~ |
アシュレ | 60万円~ |
ブリアール | 65万円~ |
ファミーユ | 75万円~ |
円熟の家「百年」 | 70万円~ |
アイパレット(建売) | 60万円~ |
アイスマイル(規格) | 60万円~ |
セゾンシリーズの中では、「セゾンF」の坪単価が最も高くなっています。
セゾンの見積もりはどれくらい
坪単価は、あくまで「本体工事価格」のみ。
実際には、
- 諸費用
- 付帯工事
- オプション費
- 太陽光発電
などの費用がプラスされるので、総額では次のような価格になってきます。
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タイプ | 30坪 | 40坪 | 50坪 |
セゾンA | 2500万円 | 3300万円 | 4200万円 |
セゾンF | 2600万円 | 3500万円 | 4400万円 |
アシュレ | 2100万円 | 2800万円 | 3600万円 |
坪単価を「20~30%増し」にすると、おおよその総額になってきます。
関連 【2020年】一条工務店の坪単価格!アイスマート40坪を総額いくらで建てたか
一条工務店「セゾンF」の特徴は3つ
ヨーロピアンデザインと素材にこだわった、落ち着きのある佇まいが「セゾンF(洋館セゾン)」
「セゾンF」の特徴は次の3つです。
- 外壁(外観)は「レンガタイル+サイディング」
- 内装の特徴は「無垢材の建具」
- キッチンの標準仕様は「i-クオリティ」
1 外壁(外観)は「レンガタイル+サイディング」
セゾンFの外壁は「レンガタイル+サイディング」が標準仕様。
「レンガタイル」のメリット・デメリットは次の通りです。
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メリット |
|
デメリット |
|
レンガ張り施工は、1階部分の1面だと標準仕様。
1階全面になるとオプションになり、別料金が発生することに…。
「レンガタイル」も「サイディング」も様々な色の選択肢があるので、まずは外観集をチェックするのがオススメです。
関連 【一条工務店の外観はダサい?】特徴から考える色の組み合わせの秘訣
2 内装の特徴は「無垢材の建具」
「セゾンF」では、建具に「ソロモンマホガニー」の無垢材をふんだんに使用しています。
「鋼の木」と呼ばれるほどの堅い木質が特徴。仕上がりの美しさ・強さから、高級家具などの素材として重宝されています。
3 キッチンの標準仕様は「i-クオリティ」
「i-クオリティ・シリーズ」の最大の特徴は「ピアノ鏡面塗装」。
均一に光が反射するので、鏡のようにくっきり見えるのが特徴。「漆塗り」のような光沢が生まれます。
何層にも塗装されるので、木材を美しく保つことができるのも魅力の1つ。
シート貼りの製品とは、グレードも輝きも違います。
アイスマート(i-smart)と同じ「スマートキッチン」も可能
セゾンFでは、i-smartと同じ「スマートキッチン」も標準で選択できます。
「スマートキッチン」の特徴は、天板に厚さ12mmの人造大理石を採用していること。
明るく開放感のあるキッチンを目指すなら、スマートキッチンがおすすめです。
坪単価が高い分だけ、採用できる設備の選択肢も多くなっています。
平屋も人気!一条工務店「セゾンA」の特徴
「セゾンF」と違い、明るくカジュアルなヨーロピアンデザインが「セゾンA」の魅力。
その可愛らし見た目を活かして、平屋にする人も多い人気シリーズです。
「セゾンA」の特徴は次の2つ。
- 外壁は「サイディング」
- キッチン・内装は「iスタンダード」
1 外壁(外観)は「サイディング」
セゾンAの外壁は「サイディング」が標準仕様。
建物の外壁に貼る仕上げ用の板材のこと。「セメント製」や「金属製」が一般的です。
「サイディング」のメリット・デメリットは次の通り。
横にスクロールできます⇒
メリット |
|
デメリット |
|
サイディングの最大の注意点は「メンテナンス費」。
10年に一度メンテナンスが必要で、約100万円ほどの費用がかかるのが一般的です。
2 内装・キッチンは「iスタンダード」
「セゾンA」の内装は「i-スタンダードシリーズ」が標準仕様。
鏡面塗装の輝きが苦手なら「i-スタンダード」がおすすめですが、「i-クオリティ」の材質には劣ります。
セゾンAでも「i-クオリティ・キッチン」や「スマートキッチン」を採用できますが、オプション扱いとなり、別途料金が発生します。
「i-スタンダードシリーズ」の内容については、アイキューブ(i-cube)と同じ仕様になっています。
関連 一条工務店【アイキューブ】価格やキッチン、ハイドロテクトタイルは?
「セゾンA」と「セゾンF」ではデザインが大きく違いますが、1つ1つの質では「セゾンF」が上です。
一条工務店「セゾンアシュレ(規格住宅)」の特徴
「セゾンアシュレ」は注文住宅ではなく、規格住宅。
あらかじめ用意されたプランを組み合わせて建てる住宅のこと。
「セゾンアシュレ」の特徴は次の3つです。
- パターンは3000通り以上
- 外壁(外観)は「サイディング」
- 内装・キッチンは「iスタンダード」
1 パターンは3000通り以上
セゾンアシュレは、
- 外観
- 内装
- 設備
- カラー
などを組み合わせて設計し、パターンは3000通り以上。
ただ、「多くの方が住みやすいと感じる間取り」が主流になっているので、
- 家事がしやすいように動線を工夫したい
- 収納スペースを大きくとりたい
- 書斎や趣味の部屋を作りたい
- コンセントやスイッチがもっと欲しい
など、細部までこだわった間取りにすることは難しいのが現実です。
逆に、今までに建てられたセゾンアシュレとほぼ同じ仕上がりになるので、大きく失敗することもありません。
2 外壁(外観)は「サイディング」
アシュレの外壁は、セゾンAと同じ「サイディング」が標準仕様。
つまり、10年に一度、約100万円ほどのメンテナンス費用がかかってしまうことになります。
3 内装・キッチンは「iスタンダード」
セゾンアシュレの内装は「i-スタンダードシリーズ」。
「i-スタンダードシリーズ」の内容については、アイキューブ(i-cube)と同じ仕様になっています。
関連 一条工務店【アイキューブ】価格やキッチン、ハイドロテクトタイルは?
規格住宅なので、注文住宅のような自由設計ができないのが最大のデメリットです。
一条工務店「セゾン」のua値・c値・q値などの性能は?
一条工務店では2つの工法を採用しています。
- 在来工法(夢の家 I-HEAD構法):セゾン
- 2×6工法(ツインモノコック構法):i-smart・i-cube
工法の違いによって、「セゾン」と「アイスマート」では性能に少し違いが出てきます。
メーカー | Ua値 (断熱性) |
Q値 (断熱性) |
C値 (気密性) |
セゾン | 0.36 | 0.98 | 0.61 |
i-smart(i-cube) | 0.25 | 0.51 | 0.59 |
現在、セゾンの「Ua値」・「C値」については公式サイトで確認できません。1年前の情報です。
アイスマートには劣りますが、セゾンの断熱性・気密性も十分。
次世代エネルギー基準の3倍以上なので、年間冷暖房費も1/3になる計算になります。
間取りの自由度はセゾンが上
i-smartやicubeは総2階建てが基本。
しかも、壁パネル全体で家を支える構造なので、壁を削れない部分も出てくることに…。
対して、セゾンは柱や梁で支える工法なので、間取り上の制約は少なくなっています。
関連 【一条工務店のおすすめ間取り集】30・32・35坪の図面を徹底解説
「耐震等級3」を取得
「耐震等級」とは耐震性能を表すランク。
一条工務店には2つの工法がありますが、全シリーズで「耐震等級3(最高等級)」を取得しています。
耐震等級1 | 建築基準法の耐震性能を満たす基準 |
耐震等級2 | 「耐震等級1」の1.25倍の性能 |
耐震等級3 | 「耐震等級1」の1.5倍の性能 |
関連 【一条工務店の耐震等級では倒壊?】地震保険や免震実験の真実
アイスマートの断熱性には劣りますが性能は問題なし。より自由な設計が可能です。
一条工務店セゾンで「ハイドロテクトタイル」は採用できる?
一条工務店では、外壁のハイドロテクトタイルも評判。
- 太陽の光と雨でキレイになる「セルフクリーニング効果」
- 耐用年数は60年・ほぼメンテナンスフリー
ただ、セゾンではハイドロテクトタイルを採用できません。
セゾンでハイドロテクトタイル貼りにするとイメージが崩れてしまうので、仕方ないのかもしれませんね。
関連 一条工務店【ハイドロテクトタイル外壁】メンテナンスやデメリットは?
全館床暖房はオプション扱い
一条工務店と言えば「全館床暖房」が採用できるのも大きな特徴。
- 温水式なのでメンテナンスが簡単
- 耐久性が高く、50年間ほぼメンテナンスフリー
- 「全館さらぽか空調」にすれば、夏場も利用できる
ただ、一条工務店でも、すべての住宅シリーズで全館床暖房が標準仕様なわけではありません。
アイスマート | 標準 |
アイキューブ | 標準 |
グランセゾン | 標準 |
アイパレット(建売) | 標準 |
アイスマイル(規格) | 標準 |
セゾン | オプション |
アシュレ | オプション |
セゾンやアシュレで全館床暖房を導入すると、坪単価が+2万円になってしまいます。
関連 【一条工務店の床暖房は故障ばかり?】なし(外す)ことも可能なの?
ハイドロテクトタイルを採用したいなら、アイスマートを選ぶのが1番です。
関連 一条工務店【i-smart・アイスマート】間取りや坪単価、外観・内装のポイント
【まとめ】一条工務店「セゾン」の評価とは
一条工務店セゾンの特徴をまとめます。
POINT
- 1番坪単価が高いのは「セゾンF」で約70万円ほど
- レンガタイルが標準仕様なのは「セゾンF」だけ
- セゾンFなら「スマートキッチン」も採用できる
- 性能では「アイスマート」、間取りの自由度では「セゾン」
- ハイドロテクトタイルは採用できず、床暖房もオプション扱い
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