「モデルハウス購入にはトラブルが多いって、本当なの…」
「もっと安くモデルハウスを買う方法って、ないのかしら…」
一戸建てを安く手に入れる方法の1つが「モデルハウス購入」。
最新設備付きにも関わらず、1000万円以下のお得な値段になることがほとんどです。
モデルハウスの購入について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- モデルハウスはあくまで中古住宅、後悔している人も多い
- モデルハウスでも、購入価格の5~10%ほどの諸費用が必要になる
- 値引き交渉も可能なので、さらに安く手に入れることができる
ただ、モデルハウスを購入してしまい、トラブルに巻き込まれている人も…。
建築会社が教えない、モデルハウス販売の真実に迫っていくことにします。
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モデルハウスの販売・購入とは
モデルハウスとは、ハウスメーカーが広告・宣伝用に作った「提案住宅」のこと。
見本としての役割を終えた「モデルハウス」は取り壊されるのが通例ですが、売りに出され、購入できるケースもあります。
販売に出される「モデルハウス」は、主に次の2パターンです。
1 住宅展示場の「払い下げ物件」を販売
住宅展示場では、多くのハウスメーカーによって様々なモデルハウスが建てられます。
建てた当初は最新の設備や内装・間取りであっても、一定期間が過ぎると「広告塔の役割」を終えることに…。
ただ、「建て壊し」や「廃棄」に多額の費用がかかってしまうので、「リユースハウス」として売りに出されるケースがあります。
関連 【住宅展示場払い下げ物件は失敗だらけ】購入者が後悔する理由とは?
2 分譲地のオープンハウス販売
分譲地の宣伝用に、一区画に見学・体験用の「モデルハウス(オープンハウス)」を建てることがよくあります。
分譲地のモデルハウスは販売もできるように建てられるので、
- 一般的な大きさ
- 実際の生活を想定した間取り
- 使いやすい住宅設備
になっていることがほとんど。
ハウスメーカーによっては、宿泊体験用にモデルハウスを建てるケースもあります。
モデルハウスの販売数はごく少数。特に「払い下げ物件」の取り扱いはほとんどありません。
関連 【分譲地の売れる順番ガイド】真ん中?角地?区画はどこがいい?
ブログで判明!モデルハウスを購入した人の失敗談
実際にモデルハウスを購入した方のブログをチェックすると、後悔をされている方も多くいるのが現実です。
傷や汚れが多くて修繕費用が…(神奈川での口コミ)
建ててから何年も経っているモデルハウスを購入したので、あちらこちらに傷や汚れが付いていいる状態。
住宅メーカーに修繕をお願いしたり、新しい家電に取り換えていたら、驚くほどの追加料金を請求されることに…。
トータルで考えたら、新築するのとあまり変わらない購入費用になってしまいました。
必要のない設備がたくさん(東京での口コミ)
豪華な最新整備ばかりなので、最初はとっても気に入っていました。
ただ、実際に暮らしてみると使わない機能もたくさんあって逆に不便。
しかも、使わなくてもランニングコストはかかるから、どんどん負担は増すばかり。
見た目重視な分、使い勝手はあまりよくありません。
生活環境が気になります(大阪での口コミ)
人気分譲地にあるモデルハウスが安く販売されていたので、思い切って購入することに。
建物自体に問題はないんだけど、我慢できないのが「生活環境」。
北向きだから日当たりが悪いし、家の裏にゴミ集積所が設置されているから匂いが気になって…。
土地の条件や周囲の環境をじっくり検討してから買うべきでした。
欠陥モデルハウスを購入しました…(兵庫での口コミ)
住み始めた当初は何の問題もなかったんですが、時間が経つに連れてトラブルが目立ってきました。
床がきしんでドアや窓が閉まりにくくなるし、壁や基礎には亀裂が目立つように…。
住宅メーカーに問い合わせても修繕やメンテナンスもしてくれない状態で、途方に暮れています。
「安さ」だけに目を奪われず、「メンテナンス」や「実際の暮らし」を考えて選ぶことが大切です。
モデルハウス購入のメリット
モデルハウスの購入を希望する方が多い理由は次の4つです。
- 驚くほど安い金額で手に入る
- 最新の住宅設備が付いてくる
- 間取りを確認して購入することができる
- すぐに新生活がスタートできる
1 驚くほど安い値段で手に入る
モデルハウス購入で何よりも嬉しいのは、驚くほど安い金額で手に入ること。
「リユースハウス」として有名なセキスイハイムの場合、1000万円以下の価格で購入できる場合がほとんど。
注文住宅を建てたくても金額的に手に届かない方にとっては、またとないチャンスになっています。
関連 【土地の値引きは1割が相場?】限界を突破するための交渉術を公開
2 最新の住宅設備が手に入る
モデルハウスには
- 全館空調
- 床暖房
- 太陽光発電
- オール電化
など、グレードの高い最新の住宅設備が揃っています。
住宅設備だけでなく、建築材にまでこだわって造られるのがモデルハウスの特徴(無垢材など)。
高すぎて普通では諦めなければならない設備も、お得な価格で手に入れることが可能です。
豪華なインテリア・家具も手に入ります
モデルハウスに展示されている
- ダイニングセット
- ソファー
- カーテンやマット
- ベッド
などの家具も、基本的にはそのまま手に入れることが可能です。
しかも、モデルハウスの内装はプロのコーディネーターが手掛けるのが一般的。
モデルハウスを購入すれば、雑誌に載るような「オシャレな空間」を手に入れることが可能です。
インテリアが付かない場合もあるので、購入前には必ず確認してください。
3 すぐに新生活がスタートできる
分譲地のモデルハウスを購入する場合、購入後すぐに新生活をスタートすることが可能。
- 設計士との打ち合わせ
- 役所での手続き
- 複雑な契約
に頭を悩ませることがないのも、大きなメリットです。
注文住宅の場合、家が建つまでに半年~1年ほどかかるのが通常です。
4 間取りを確認して購入することができる
モデルハウスを購入する場合、
- 間取り
- 部屋の大きさ
- 日当たり
などの条件を実際にチェックした上で判断することが可能。
新生活を想定した上で購入できるので、大きく失敗することもなし。
注文住宅のように「建ててみるとイメージと違った…」などの心配もありません。
間取りを変更することも可能です
展示場のモデルハウスは、あなたの希望に合わせてアレンジが可能。
家を小さくするだけでなく、間取り自体を変更することもできます(そのままの移転もOK)。
モデルハウスによっては100坪近い大きさになるので、ほとんどの方が減築されています。
モデルハウスを購入すれば、注文住宅では考えられない安さで一戸建てが手に入ります。
関連 【モデルハウスの間取り図8選】一戸建てで参考にすべき点とは?
「モデルハウス購入」のデメリットと注意点
モデルハウス購入には6つのデメリットや注意点もあります。
- 中古物件なので、傷や汚れが避けられない
- 立地を選べない
- 防犯上のリスクが高まる
- 予想外の費用がかかる可能性も
- 欠陥住宅の可能性も
- 購入が抽選制になってしまう
1 中古物件なので、傷や汚れが避けられない
モデルハウスが購入できるのは、建築して長い期間が経ってから。
- 住宅展示場のモデルハウス:3年~5年
- 分譲地のモデルハウス:1年ほど
つまり、販売されているモデルハウスは新築物件ではなく、あくまで中古物件。
しかも、モデルハウスは多くの人が見学に訪れているので、傷や汚れは避けられません。
宿泊体験をしているモデルハウスだと、すべての家電・家具が使用済みの状態に…。
修繕や取り換えをする場合、
- 「買主(あなた)」が費用負担するのか
- 「ハウスメーカー」が費用負担するのか
確認することが大切です。
住宅設備の保証期間にも注意
エアコンやシステムキッチンなどの家電には、個別に保証期間が設定されています。
展示場のモデルハウスは建てられてから5年以上経過しているケースも珍しくないので、保証切れには十分注意してください。
2 土地を選べない
住宅展示場のモデルハウスであれば、自分の土地に移築することが可能です。
ただ、分譲地のモデルハウスの場合、土地と建物をセットで購入することに。
しかも、
- 日当たり
- 方角
- 周辺環境
などの条件が悪い区画にモデルハウスを建てるのが通例。
土地の条件を考慮した上で購入しないと、新生活に後悔することになってしまいます。
関連 【土地選びは失敗談がポイント】後悔しないための妥協条件とは?
3 防犯上のリスクが高まる
分譲地のモデルハウスの場合、不特定多数の人に家の中を見られている状態。
また、販売用のチラシに
- 間取り図
- 家の住所
が掲載されている場合も多く、防犯上のリスクはかなり高くなってしまいます。
4 予想外の費用がかかる可能性がある
展示場のモデルハウスは「プラン変更」も可能ですが、改装費が必要に。
プランの変更点が多くなると、新築注文住宅と建築費が大きく変わらないケースも考えられます。
モデルハウスなので見た目重視
モデルハウスは「見た目重視」でつくられるモノ。
- 実際の生活には不必要な機能
- 生活する上で不便なインテリア
など、暮らしやすさを考えてつくられていないことも…。
設備が豪華すぎて、逆に不便に感じる方も多くいるのが現実です。
5 欠陥住宅でも1年経過すると「瑕疵担保責任」を問えない
モデルハウスの1番の目的は「集客」なので、
- 基礎などの構造部分
- 屋根や壁
- 断熱材
など、住宅の性能に関わる見えない部分には「手抜き」の可能性も…。
ただ、「住宅瑕疵担保保険」は新築から1年以内の住宅が対象。
「住宅瑕疵担保保険」とは
住宅に欠陥が見つかった場合、補修のための費用を住宅メーカーが出してくれる制度。
保険期間は10年間なので、安心して住宅を購入することができます。
参考 住宅瑕疵担保履行法とは
モデルハウスには「住宅瑕疵担保保険」が適用されないので、欠陥住宅のリスクを買主(あなた)が取ることになってしまいます。
ハウスメーカーによっては、独自の補償制度を設けているケースも。購入する前には必ず確認してください。
6 購入が抽選制になってしまう
格安で手に入るモデルハウスは購入希望者が多く、抽選になることがほとんど。
人気のモデルハウスになると、倍率が100倍を超えることも珍しくありません。
モデルハウスが売りに出されるケース自体が少ないので、思うように購入できないのが現実です。
モデルハウスを購入する時は、ハウスメーカーの保証制度までチェックすることが大切です。
関連 ハウスメーカー「注文住宅」ランキング!建てて良かったのはどこ?
モデルハウス購入の諸費用は?
モデルハウスの購入にかかる費用は、販売価格だけではありません。
次の諸費用を別に用意する必要があるので注意してください。
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諸費用 | 目安 | 備考 |
手付金 | 物件価格×5%~10%ほど | 契約時に払うお金 (購入代金の一部になります) |
印紙税 | 1万~2万円 | 契約書に貼る印紙のための税金 |
仲介手数料 | 物件価格×3%+6万円 | 不動産会社が間に入った場合の手数料 |
登録免許税 | 物件価格×1%以内 | 物件を所有するための手続きに必要 |
司法書士費用 | 20万円ほど | 登記手続きを司法書士に依頼した場合の報酬 |
団体信用生命保険料 | 借入金額×2%ほど | 万一のリスクを回避するために、ローン会社に支払う保証料 |
火災保険料 | 20万~50万円 | 住宅ローンを組むには火災保険が必要 |
モデルハウスでも、購入価格の5~10%ぐらいの諸費用がかかるのが一般的。
3000万円のモデルハウスであれば、150~300万円ほどの諸経費が必要になってきます。
モデルハウスの購入にも、注文住宅と同じような諸費用が必要です。
モデルハウスの購入方法
実際にモデルハウスを購入する時には、次の7つのステップを踏むことになります。
- 物件情報を入手する
- 販売物件を見学する
- 物件の申し込みをする
- 住宅ローンの事前審査に申し込む
- 不動産売買契約を結ぶ
- 住宅ローンの本審査に申し込む
- 物件の引き渡し・決済
1 物件情報を入手する
モデルハウス販売されるケースは少ないので、まずは物件情報をすばやく入手することが大切。
モデルハウス販売の情報をチェックする方法は次の4つです。
「不動産情報サイト」で探すのが簡単に思いますが、実は「売れ残り物件」が多いのが現実…。
意外と知られていないのが「カタログ請求サイト」の活用。
「カタログ請求サイト」を利用すると、どこにも出ていないお宝物件情報を入手することができます。
関連 【注文住宅カタログ 資料一括請求ランキング】無料のデメリットは何?
2 販売物件を見学する
気になる物件があったら、「内覧(物件見学)」をすることが大切。
物件を見学する時は、
- 傷や汚れの修繕はどうなるのか?
- プランを変更する場合の改築費はどれくらいか?
- 保証やメンテナンスに問題はないか?
など、気になる点をすべてピックアップし、営業担当に1つ1つ確認することも大切です。
3 物件の申し込みをする
物件が希望する条件に合えば、物件の「購入申し込み」をします。
購入の申し込みは「無料」が一般的ですが、「申込金」が必要になるケースも(10万円ほど)。
購入申し込みに法的な拘束力はありませんが、「キャンセル時の対応」をチェックしておくと、後でトラブルになることを避けられます。
4 住宅ローンの事前審査に申し込む
購入の申し込みと同時に、住宅ローンの事前審査をすることが大切。
事前審査では、
- 勤務先や勤続年数
- 年収や返済能力
- 借金の有無
などを元に判断されます。
審査に落ちてしまう可能性も考えて複数の金融機関に申し込むことが大切ですが、1つ1つの銀行を回り歩くのは大変…。
「住宅ローン一括審査サービス」を利用すれば、ネットから簡単に申し込むことが可能です。
関連 【住宅本舗ローン一括審査の評判・口コミは嘘】危険なデメリットは何?
5 不動産売買契約を結ぶ
物件の重要事項を最終確認し、問題がなければモデルハウス購入の契約を結びます。
注意して欲しいのは、契約の際には「手付金」が必要なこと(購入金額の5~10%ほど)。
「手付金」は現金払いするのが通例なので、事前に用意しておいてください。
「手付金」の他にも、「仲介手数料」が必要な場合もあります。
6 住宅ローンの本審査に申し込む
モデルハウス購入の契約が済めば、住宅ローンの本審査に申し込みます。
事前審査に通っていて、物件に変更がなければ、本審査に落ちることはまずありません。
7 物件の引き渡し・決済
住宅ローンの本審査が承認されれば、いよいよ「物件の引き渡し」です。
注意して欲しいのは、物件の引き渡し時には購入費用の残金や諸費用の支払いが必要なこと。
「引き渡し手続き」が終われば、司法書士による「所有権移転登記の申請」が行われます。
登記手続きは本人でも行えますが、司法書士に依頼するケースがほとんどです。
すべての手続きが終われば、モデルハウスはあなた(買主)のモノになるので、いつでも入居可能になりますよ。
「モデルハウス選び」と「住宅ローン選び」を同時進行しておくと、スムーズに契約することが可能です。
モデルハウスを安く買う値引き方法はあるの?
安さが魅力のモデルハウス購入ですが、次の2つの方法を取ればさらに値段を下げることも可能です。
- 傷や汚れで値引き交渉をする
- 値引きのタイミングは「3ヶ月」や「半年後」
1 傷や汚れで値引き交渉をする
モデルハウスにはたくさんの来訪者があるので、傷ついていたり汚れていたりする箇所があるはず。
傷や汚れを営業担当と確認することで、値下げ交渉がしやすくなります。
2 値引きのタイミングは「3ヶ月」や「半年後」
売れ残っているモデルハウスは、値引きの可能性大。
というのも、
- モデルハウスを所有しているだけで、固定資産税などのムダな出費が増える
- いつまでも売れ残っていると、住宅メーカーの評判も悪くなってしまう
など、なるべく早く売り払いたいと考えている住宅メーカーがほとんどだから。
特に販売開始から3ヶ月~半年経過した頃が、値段が大きく下がるタイミング。
値段が下がるタイミングに合わせて値引き交渉をすることで、数百万円の値引きに成功することも可能です。
売れ残り物件は大幅な値引きが期待できますが、売れ残る理由もあるはず。価格だけを考えて購入するのは危険です。
モデルハウスも値引きは十分に可能。まずは交渉してみることが大切です。
関連 【ハウスメーカーの値引き交渉ガイド】値引き率や金額のからくりは?
【まとめ】「モデルハウス購入」はトラブルや後悔も多い
モデルハウスを購入するときの注意点をまとめます。
POINT
- モデルハウスはあくまで中古住宅、後悔している人も多い
- モデルハウスでも、購入価格の5~10%ほどの諸費用が必要になる
- 値引き交渉も可能なので、さらに安く手に入れることができる
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
ただ、広告費や人件費分は値引きもされやすく、300万円以上の値引きをされることも…。
相見積もりを取れば、安くて品質の高い注文住宅を建てることができますよ。
>>>【注文住宅一括見積もりランキング】口コミに隠されたデメリットは?
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