「注文住宅って、本当に値引きをしてもらえるの…」
「どうやって交渉したら、値引きが成功しやすいの…」
家づくりに何千万円もの予算が必要になってくるのが注文住宅。
少しでもお得に家を建てたいなら、「値引き交渉」をするのがおススメ。
実際に私も多くのハウスメーカーと交渉し、値引きを勝ち取った経験があります。
注文住宅の値引きについて、あなたに伝えたいことは5つ。
POINT
- 大手ハウスメーカーの値引き額が大きいのは「広告費」が要因
- 工務店での過度な値引きは、安全性を損なうことになる
- 1番値引きされやすいのは「オプション代」
- 交渉のタイミングは、「決算月」や「契約直前」がおすすめ
- 建売や中古住宅でも十分に値引きが狙える
ただ、値引きをしてしまったために、逆に後悔する人がいるのも事実…。
住宅メーカーが教えない、注文住宅の価格の秘密に迫っていくことにします。
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注文住宅の値引き額の平均はいくら?
「注文住宅は値引きは難しい」と言われていますが、実は可能です。
ただ、建築会社によって「値引き率」は大きく違い、
- 地域の工務店:3%
- 大手ハウスメーカー:5~10%
ほどが平均だと言われています。
大手ハウスメーカーの「値引き率」が大きい理由
ブログなどの情報をまとめると、大手ハウスメーカーの値引き率は次のようになります。
ハウスメーカー | 値引き率 |
ミサワホーム | 5~10% |
大和ハウス | 5~10% |
セキスイハイム | 5~10% |
パナソニックホームズ | 5~10% |
積水ハウス | 3~5% |
三井ホーム | 3~5% |
住友林業 | 3~5% |
トヨタホーム | 3~5% |
ヘーベルハウス | 3~5% |
大手ハウスメーカーが大きく値引きをしてくれる理由は、建築費用に人件費や広告費が上乗せされているから。
大手ハウスメーカーの場合、CMなどの広告費が高く、半分以上が経費だと言われています。
建築費用に直接関係のない費用が多いほど、値引きされやすいのが実情です。
公式には値引きなし
どのハウスメーカーも、公式には値引きを認めていません。
というのも、同じハウスメーカーで契約したのに
- 値引きされる人
- 値引きされない人
があったとしたら、買い手の気分を害することになり、ブランドイメージを損なうことに繋がるから。
たとえ値引きをされたとしても、「口外しないこと」を条件にしているので情報が表に出ることもほとんどありません。
一条工務店は値引きなし
一条工務店のように、値引きを一切しないハウスメーカーも存在します。
ただ、値引きをしないハウスメーカーでも、
- 紹介制度
- 契約キャンペーン
などの割引制度を設けている場合がほとんど。
そのハウスメーカーですでに建てられた方を通して紹介されると、割引きなどの特典が受けられる制度のこと。
建築費用を安くする手段は必ずあるので、それぞれのハウスメーカーの情報をチェックすることが大切です。
大手ハウスメーカーなら、交渉することでかなりお得に家を建てることが可能になります。
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注文住宅を工務店で建てるなら値引きは危険
先ほど書いたように、地域の工務店の値引き率は「3%」ほどと、大手ハウスメーカーより低くなっています。
というのも、地域の工務店は、
- ギリギリの人数で経営
- 広告宣伝もほとんどなし
のスタイルがほとんど。
工務店の家づくりは、値引きする余裕が少ないのが現実だからです。
規格住宅では値引きは不可能
出典:はなまるハウス
最近では、1000万円以下の値段で建てられる「超ローコストな注文住宅」も登場しています。
ただ、新築で1000万円以下で建つのは「注文住宅」ではなく「規格住宅」。
ハウスメーカーや工務店が事前に用意した一定のパターンで建てる住宅のこと。
規格住宅が超ローコスト化できる理由は、同じ資材を大量生産することで建築コストを大幅に削減しているから。
すでに限界に近い販売価格なので、「値引きはまず不可能」だと思ってください。
関連 【ローコスト住宅の後悔・失敗9選】ブログから分かる住んでみての実態
過度な値引き交渉は品質の低下につながります
工務店はハウスメーカーのように住宅商品が規格化されていないので、過度な値引き交渉は品質の低下を招きます。
特に削られやすいのは資材費(材料費)。
- 基礎
- 骨組み
- 外壁や屋根
の品質を下げてしまうと、建物の寿命を縮めることに…。
さらに、過度な値引きは現場の大工さんの給料を下げてしまうのでモチベーションも低下。
手抜き工事の原因にもなってしまいます。
POINT
地域の工務店では、ギリギリの予算で建てている場合がほとんど。ムリな値引き交渉は危険です。
注文住宅の値引き交渉の仕方のポイントは「決算月」と「契約後」
注文住宅の値引きを勝ち取るにはスケジュールにこだわることも大切。
値引きの時期について、特に注意して欲しい点は次の2つです。
- 交渉はハウスメーカーの決算月がおすすめ
- 契約後の値引きは難しい
1 交渉はハウスメーカーの決算月がおすすめ
大幅な値引きを引き出したいなら、決算月に交渉するのがおススメ。
決算月になると、営業成績を少しでも伸ばすために、必死に営業をかけてきます。
普段であれば値引きを受け付けていないハウスメーカーでも、
「今月中に契約してもられるなら、〇〇万円分値引きします!」
と、営業担当の方から値引きの提案してくれることもありますよ。
ハウスメーカーの決算月一覧
ハウスメーカーの決算月は3月がほとんど。
ただ、積水ハウスだけは1月を決算月に設定しているので注意してください。
ハウスメーカー | 決算月 |
積水ハウス | 1月 |
ミサワホーム | 3月 |
大和ハウス | 3月 |
セキスイハイム | 3月 |
パナソニックホームズ | 3月 |
三井ホーム | 3月 |
住友林業 | 3月 |
トヨタホーム | 3月 |
ヘーベルハウス | 3月 |
2 契約後の値引きは難しい
住宅メーカーが値引き交渉に応じるのは「値引きをすることで契約を取りやすくなる」から。
つまり、契約後にいくら値引き交渉をしてもほとんど意味はありません。
契約後に強引な値引き交渉をしてしまうと、「契約が破棄された…」なんてことになりかねないので注意してくださいね。
契約直前は値引きされやすい
契約直前であれば、
- 契約書類の作成
- 設計士の段取り
- 資材の仕入れ
などの準備が裏で進んでいるはず。
今までの準備がムダにならないように、値引きに応じてくれる確率が高くなっています。
家を建てる時期にこだわりがなければ、決算月での交渉をおススメします。
関連 【ハウスメーカーの値引き交渉ガイド】値引き率や金額のからくりは?
ハウスメーカーとの値引き交渉の方法は「オプション代」
実際に値引き交渉をする時には、3つのポイントを知っておくことが大切です。
- 値引きのからくりは「オプション代」
- 契約するつもりで交渉する
- 相見積もりをとって交渉する
1 値引きのからくりは「オプション代」
実を言うと、家の工事費用はハウスメーカーによって決められているので、お金の値引きはほとんどありません。
ただ、工事費用と違って「オプション価格」については明確な基準がないことがほとんど。
「契約してくれたら、このオプションをサービスしますよ」
直接的なお金の値引きよりも、オプションサービスを狙って交渉した方が効率的ですよ。
2 契約するつもりで交渉する
住宅メーカーの営業担当は相手を見て接してくるので、契約する気のない人の値引き交渉には応じません。
「値引きしてくれたら契約します」という姿勢を見せることが大切です。
3 相見積もりをとって交渉する
営業マンは住宅のプロなので、口だけで交渉しても軽くあしらわれるだけ。
値引き交渉の大きな武器になってくれるのが「他社の見積もり」です。
ただ、ハウスメーカーによって建築費用が違うのは当たり前。
- 「積水ハウス」なら「大和ハウス」
- 「タマホーム」なら「レオハウス」
というように、特徴や坪単価の近い競合のハウスメーカーで相見積もりを取ることが重要になってきます。
一括見積もりならわずか1分
注文住宅の見積もりを取るなら、一括請求サイトを利用するのが最も簡単。
家づくりサイトは数多くありますが、なかでも「タウンライフ家づくり」のサービスが抜群です。
「タウンライフ」ならわずか1分で見積もりが取れるので、本当にお手軽ですよ。
ハウスメーカーから値引きを引き出すなら、相見積もりは絶対に欠かせません。
関連 【注文住宅一括見積もりランキング】口コミに隠されたデメリットは?
建売住宅の値引き交渉のタイミングは?
建売住宅でも値引きは可能ですが、値引き事情は注文住宅と大きく違ってきます。
- 新築の建売住宅は値引きなし
- 3ヶ月~半年後なら、値引きが成功しやすい
1 新築の建売住宅は値引きなし
新築の建売住宅の場合、値引きされることはまずありません。
土地にわざわざ建物を加えて販売するのは、それでも売れるとの見込みがあるから。
建売住宅は好立地な場所に建つことが多く、すぐに売り切れてしまうことがほとんど。
たくさんの買い手がつくことが予想される段階で、値下げをするメリットはありません。
2 3ヶ月~半年後なら、値引きが成功しやすい
建売住宅を販売する側は、完成後半年(3ヶ月)以内の完売を目指しています。
というのも、建売住宅は半年を過ぎると売れる可能性がぐっと下がってしまうから。
新築建売住宅の販売
↓
完成後3か月で、1回目の値下げ
↓
完成後半年で、2回目の値下げ
完成後3か月や半年後の建物住宅では、100~200万円ほど価格が下がることも。
値下げのタイミングで価格交渉をすれば、さらに値引きもされやすくなります。
建売住宅で値引きを考えるなら、売れ残っている物件が狙い目です。
関連 【建売住宅は値引きなし?】成功する交渉のタイミングは3つ
中古住宅なら500~1000万の値引き額も可能
1番値引きれやすいのが「中古住宅」。
中古住宅の場合だと、500~1000万円の値引きに成功することも珍しくありません。
建築してから1年以上売れなかった建売住宅も「未入居の中古物件」という扱いになり、値引きされやすくなっています。
中古住宅が値引きされやいのは「不動産取引税」が要因
中古住宅が値引きされやすいのは、所有者に「不動産取得税」がかかってくるから。
土地や建売などの不動産を持っている者に課せられた地方税のこと。
不動産取得税は、評価額の4%が通常なので、
- 2000万円の家:8万円
- 3000万円の家:12万円
- 4000万円の家:16万円
と、値段の高い中古住宅ほど多くの税金が取られることに。
「ムダに税金を払うぐらいなら」と、大幅な値引きにも応じてくれることも多くあります。
ただ、売れ残るのには理由があるはず。
家の内容もチェックしてから購入しないと、後悔することになってしまいますよ。
中古住宅は大幅な値引きが期待できますが、安さだけで選ぶのは危険です。
【まとめ】家の値引きはいくら?
家を値引きする時のポイントについてまとめます。
POINT
- 大手ハウスメーカーの値引き額が大きいのは「広告費」が要因
- 工務店での過度な値引きは、安全性を損なうことになる
- 1番値引きされやすいのは「オプション代」
- 交渉のタイミングは、「決算月」や「契約直前」がおすすめ
- 建売や中古住宅でも十分に値引きが狙える
注文住宅の価格が高くなるのは、広告費や人件費も大きな原因。
ただ、広告費や人件費分は値引きもされやすいので、大手ハウスメーカーほど見積もりを取る価値がありますよ。
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